Note: この記事は、3年以上前に書かれています。Webの進化は速い!情報の正確性は自己責任で判断してください。
だいぶ遅れましたが、『Web標準の日々』2日目の感想です。2日目に取ったのはこんな感じ。1本目は残念ながら、朝起きれなくて見逃した。資料公開に期待する!
J5 鈴木 裕己 “ASP.NET 2.0によるAJAXサポート手法”- V6 海津 ヨシノリ “Webクリエーターのための画像処理テクニック”
- V7 鞆岡 隆史、中村 享介 “プロカメラマン直伝 Web用デジタル素材の撮影・出力プロセス”
- J8 羽田野 太巳 “DOMから始めるJavaScriptモダンスクリプティングの基礎”
Webクリエーターのための画像処理テクニック
グラフィックデザイナー兼イラストレーター兼、多摩美術大学造形表現学部非常勤講師である海津 ヨシノリさんによるセッション。Photoshopによる素材作り、顔写真の修正、ちょこっとした合成で写真を使いやすくする手法など。
- 単純なボタンはグレーで作る → 描画モードによる色変更
- 強めにぼかす → ポスタリゼーション
- 写真を部分選択 → ゆがみツール
- 「スクリーン」で明るく、「乗算」で暗く、「オーバーレイ」は50%
- 編集時は「ソフトライト」+「不透明度」で保険になる
- レイヤーマスク → 色ベタ → ソフトライト (クイックマスクの代わり)
- スポット修復ブラシ → 叩くように染み取り
- 修復ブラシ → 距離がある場合
- 前景+背景 → 色温度+光の方向さえあってれば、それなりに見える
- 輪郭が不自然な場合 → 複製レイヤーを乗算で → レイヤークリックで選択 → 選択範囲の輪郭をぼかす → 選択範囲を縮小
- 外部HDに仮想記憶ディスクを設定すると、かなり楽になる
デザイナさんには周知のテクニックなんでしょうが、コーダ的には得るものが多いセッションでした。突然の修正依頼にいかに素早く対処するか、といって実践的な内容でしたので、さっそく役に立ちそうな気配。
プロカメラマン直伝 Web用デジタル素材の撮影・出力プロセス
株式会社ロクナナのフォトグラファー、鞆岡 隆史さんによるセッション。絞りと露出の関係、画角による見え方の違い、シーンに応じたライトの当て方など。
- 絞り:大きいほど光を取り入れる穴が小さくなる
- 点光源:陰影や映り込みが強く出る(ex. ストロボのみ)
- 面光源:柔らかい光が全体に当たる(ex. ストロボ+トレーシングペーパー)
- 三灯:メイン+トップ+サブの3つで光を当てる。比率の目安としては、それぞれ「2 : 1 : 1」といったところ
- 液晶のバックライト(携帯)の撮影:1/60秒だと真っ暗に。4秒だとそれなり
撮影しながらリアルタイムで解説していく方式で、面白くはあった。けど待ち時間が長く、内容としては薄かったかな。会場ではGR DIGITAL率の高さにビビった。
DOMから始めるJavaScriptモダンスクリプティングの基礎
「futomi's CGI Cafe」を運営する羽田野 太巳さんによるセッション。今どきのJavaScriptの書き方についての解説。
- JavaScriptを書くときの基本姿勢。「でしゃばらない」「つつましく」「控えめに」
- Graceful Degradation: あらゆるUAに対し、機能を縮退させてでも「最低限の機能」を果たす
- Progressive Enhancement: DOMスクリプトを使って「付加機能」を追加。時にはHTMLを書き換えるくらい大胆に!
- JavaScriptには名前空間という概念がないため、複数のJSファイルをロードすると変数の上書きといった衝突が発生しやすい
- パッケージ化:1枚のJSファイルを、1つのオブジェクト(メソッド+プロパティ)として扱う
- 悩まないで良いところで悩まない (言語仕様は「こう書けばこうなる」だけ)
- オブジェクト指向:まず下を見る。なければ上へ行く
残念ながらレベル設定を間違えた感じで、Sig.としては新しい発見のないセッションでした。この記事を書く前なら面白かったかも。でも、ナマ羽田野さんを近くで見れたから良しとする!
その後
2日目の打ち上げには出席しなかったのですが、1日目に名刺交換した方たち数名とコネクションを作ることに成功。なんか皆さん図ったかのように夜更かしを心配されてしまいました。ありがとうございます。以後はちゃんと寝ます^^;
またの機会を楽しみにしています!
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