こんにちは!@sigwygです。IT企業のWeb担をやりながら、山登りしたり走ったりテント張ったりしています。写真の整理がまったく追いつかないのが悩みです。
この記事は「コーヒー Advent Calendar 2015」9日目の記事です。
僕はもともと写真を撮ったり自転車に乗ったりしていたのですが、友達に誘われて始めたボルダリングにハマり、アプローチの長い外岩にちょいちょい行きだしたのを切っ掛けに登山を始めました。とはいえ当初は誘われたら登るくらいの受け身であり、本格的にソロで登り始めたのは1年くらい前からとなります。今では天気が良ければ毎週でも、どこかしらの山を謳歌しています。
Note: ボルダリングってのは室内の壁登りのことです。次の東京オリンピックで初めて種目に選ばれるみたい。いったいどう採点されるのでしょうね?
珈琲を飲もう!
僕はもともと紅茶党だったのですが、器具とかいろいろ拘りすぎた結果、疲れ果てて珈琲に流れてきた経緯があります。まあ珈琲も凝りだせば深い沼はいくらでもありますが、僕にとって緩く楽しもうと決めているのが珈琲ということです。大切なのは色んな飲み方や淹れ方があり、たとえインスタントでもキチンと淹れればちゃんと美味いってことです。
さて、長い前置きでしたね。主題に戻します。山と珈琲はけっこう浅からぬ縁で、こないだ映画化した山岳漫画「岳」でも主人公がしょっちゅう珈琲を飲んでます。
なぜ山で珈琲を飲むのか? 単純に寒いから暖かいものを飲みたくなる、というのが1つ。カフェインの覚醒作用に期待して、行動中のテコ入れに使いたい、というのが2つ。あとは科学的な理由として、標高2000メートル付近での水の沸点が約93度であり、これくらいの温度が珈琲を淹れるには最も適している(美味しく淹れられる)、なんて話もあります。
まあでも好きでやまない珈琲を山でも飲んで、一息つきながらゆっくりと景色を堪能する、その時間がとても好きだ、というのがいちばんの理由かなーと、個人的には思います。早めに幕営地についてテントを張り、食事をして、夕陽を見ながら珈琲を飲む。なかなか贅沢な時間です。山の水は美味しいしね!
山で珈琲を楽しむ幾つかの方法
さて、山で珈琲を飲むにはどうすれば良いでしょう。単純に、家で淹れた珈琲を持って行くこともできます。最近の保温瓶はけっこう優秀なので、例えば登山前のコンビニで珈琲を買ってTHERMOS(独テルモス、英サーモス)とか山専ボトルとかに入れておけば、余裕で夕方まで暖かい珈琲が飲めます。これがいちばん楽です。
パーコレーターとか、エスプレッソメーカー、マキネッタみたいな器具を持ち込む方法もありますね。これは豆を詰めて、水入れて、火にくべて沸かせば珈琲ができるよって機材です。豆や水の量、火加減なんかで味の変化を付けられますが、基本的には水と豆入れて火に掛けるだけで珈琲が作れるお手軽さがウリ。造りが頑丈なのでアウトドア向きです。難点は重いこと。特にパーコレーターはキャンプ用として主に使われているので大きめです。
あとはジャバプレスみたいなフレンチプレスを持ってく人も稀に居ます。味はそこそこ。僕も一個持ってますが、密閉性がないのでザックに入れてると水漏れします。もちろん珈琲入れたまま持ち歩いたりしませんけど、入れた後の豆滓から滲んでくるんです。後処理が地味にメンドイんですよね。けっきょく職場用になって山には持って行けてません。
幾つか上げましたが、僕はマキネッタ派です。理由としては、淹れた後の水気が少なく、ゴミ処理その他が楽だからです。味も濃いけど、まあ好み。エスプレッソじゃ量が不満です。
ペーパードリップの場合
なに?味気ない? それでは現地で淹れますか。やはり王道はペーパードリップです。珈琲を飲むために必要なものは?
まずフィルターです。ドリップですからね。使い捨てのペーパー+ドリッパーか、再利用できるフィルター兼用のドリッパーがあります。どちらのドリッパーも小さく折り畳めるのがアウトドア用。フィルター兼用ドリッパーのが軽いですが、ペーパーフィルターのがゴミ処理ぽいっと楽なのでオススメです。2杯目飲むにも水洗いしないでイイというのが大きい。山では水は貴重です。
グラインダーもアウトドア用にずいぶん小さいのがあります。セラミックだから挽くのも軽快。まあグラインダーは割と重いので、僕は挽いた豆をお茶パックみたいなんに入れて持って行きます。小分けにすれば、このまま水を注ぐだけでも淹れられますしね!
まあ自前の豆に拘らなければ、コンビニなんかで小分けで売られてる使い捨てのドリップコーヒーが楽です。オススメ。難点はマグカップを想定してるので、コッヘルやシエラカップだとサイズが合わないことが多いこと。紙コップかコーヒーカップ持って行きましょう。
珈琲を淹れよう!
まず水を確保します。山には水がないので、担ぎ上げていくことになるでしょう。まあ珈琲1杯くらいなら、飲み水を多少余裕を持って持っていけば良いだけのことです。道中の水場から確保する場合は、浄水器があるといいです。流水でも上流で小動物とか死んでればアウトですからね。非常用にもなります。
あとは... そう!火を熾さねばならない!保温瓶にお湯を入れていく手もありますけど、それなら珈琲入れていけば良いじゃん?となるのが個人的なところ。まあでも好きですよファイヤー。男はいつまでたっても童心を忘れられないナマモノなのです。
一般的に山で火を熾す手段といったら、バーナーです。ガス缶に五徳一体型の着火台つけてシュゴゴゴゴーて奴ね。あれ良いですよ。楽だし。でもオーバースペックなんです。いちばん小さい奴で、料理もしてて2泊3日は余裕で持ちますからね。重いです。珈琲一杯の水を湧かすだけなら、固形燃料で事足ります。
Note: 燃料の量は環境に左右されますが、一杯分200mlくらいなら、風防あれば4gが2個で0℃くらいまではいけるでしょう。
ちなみにカップですが、僕は木のカップ推しです。パッキングがシビアな時はシエラカップやフォールドアカップにしてしまいがちなのですが、口当たりの良さと、手に持って熱くないちょうどいい暖かさは替えがたいものがありますね。ほんとはククサとか欲しいんですけど、あれは贈られた人は幸せになるってものなので、自分で買うのは負けた気がする。いつか贈られてみたいモノです。
Note: ゴミはちゃんと持ち帰りましょう!粉滓とかその辺に捨てちゃダメですよ。1人が捨てると2人3人と捨てるようになります。
OMAKE FIRE!
「コーヒー Advent Calendar 2015」次回はisaribi24601さんがコーヒーミュージックについて書くそうです!
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