Note: この記事は、3年以上前に書かれています。Webの進化は速い!情報の正確性は自己責任で判断してください。
RSSの詳細
RSSとはXMLを利用して更新状況などを簡単に紹介する、コンテンツ配信のためのファイル形式のこと。管理者はRSSファイルを更新することで、閲覧者はRSSのアドレスを「RSSリーダー」などに登録することで、サイトの更新状況を瞬時に、確実に送受信することができます。
RSSは1999年にネットスケープ社が開発した「RSS 0.9」に端を発し、撤退・委任・派生を繰り返した結果、現在では3つの仕様が有力になっています。RSS1.0 (RDF Site Summary)、RSS2.0 (Really Simple Syndication)、Atom0.3 (Atom Syndication Format) の3つです。
RSS1.0 はサイトの概要を発信するのが主目的であり、RSS2.0はWeb上の分散した情報を連結する手段の一つ。Atom 0.3は記事や画像の投稿・編集・削除などの各種管理を行う手法の一環として存在します。このうちAtom0.3は比較的新しい仕様であり、普及もそれほど進んではいません。
RSS1.0とRSS2.0は名前こそ似ていますが、互換性のある上位/下位バージョンではなく、コンセプトからしてそもそも違うことになります。
基本的には、「RSS1.0はRSS2.0よりも詳細」と覚えておけば良いでしょう。実際、RSS2.0にはRSS1.0に必要な全情報が含まれているため、RSS2.0からRSS1.0への乗り換えは容易です。現状ではRDFを利用するようなアプリケーションやサービスは皆無に近く、RSS2.0を使用する欠点は無いと言って差し支えありません。
これからRSSを導入しようとするサイト管理者にとっては、RSS2.0 のほうが手軽で便利でしょうね。
RSSの利用方法
RSSは、「RSSリーダー」を使って利用します。RSSリーダーには多様な種類が存在しますが、多くは無料で、メーラーのような感覚で使用します。登録したRSSファイルが更新されると、新着メールの報告みたく知らせてくれるわけです。ブラウザ機能とくっついていて、そのまま閲覧できるものもあります。
上記は全て無料です。お試しあれ。上記のようなアプリケーション型の他に、電光掲示板みたいなティッカー型とか、livedoor Blog Readerのようなオンライン型など、いろんなバリエーションがあります。興味があれば探して見るのも良いかもですね。
RSSの導入方法
以下は、RSS 2.0のsソースコードです。
<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS"?>
<rss version="2.0">
<channel>
<title>ROSS</title>
<link>http://ross.archiva.jp/</link>
<description>Ragnarok Onlineのファンサイト。</description>
<item>
<title>Web拍手を導入</title>
<link>http://ross.archiva.jp/return_clap/</link>
<description>Web拍手を導入しました。</description>
<pubDate>Thu, 18 Dec 2004 10:44:00 +0900</pubDate>
</item>
</channel>
</rss>
上記のコードをコピー&ペーストして、title、link、description、pubDateを編集するだけでRSSファイルの完成です。ファイル名は「rss.xml」とでもしておけば良いでしょう。サーバーにアップロードし、リンクを貼って閲覧者に判りやすい場所に載せるだけで公開完了。
更新日時(pubDate)には書式が定められていますので、上記の例に倣って記入してください。表記中の「+0900」は日本標準時を表していますが、「GMT(グリニッジ標準時)」を使用することもできます。世界的に閲覧される情報ならば「GMT」のほうが適しているでしょう。
RSSは<item>を積み重ねていくことで各回の更新を表し、幾つまで載せるかは個人差があります。過去一週間のニュースを全て載せるところもあれば、最新3つまでのみを載せる場合もあります。目的や更新頻度を鑑みて決めると良いでしょう。
一つだけ注意すべきことがあります。RSSは更新情報を知らせる手段であるため、更新されていない項目を載せることは利用者を困惑させます。RSSを単体のニュースとして使用することは避けましょう。
<link rel="alternate" type="application/rss+xml" title="RSS" href="/rss.xml" />
上記は<head>タグ内に書き込む、RSS検索サイト用の一文。あってもなくても問題ないです。注意事項は、「href=""」には絶対パスを指定する、ということだけ。これで貴方のサイトもRSSに対応! なのです。
Note: スパム対策が面倒なので、コメント投稿を廃止しました。以前のコメントは残します。
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