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見ました。買いました。最高です ><)b
この作品、実はかなりレアでして... とりあえず新宿は全滅でした。(某量販店の店員曰く)いったん品切れになると、注文しても1ヶ月は待つ羽目になるそうですよ。なんか特殊なディスクを使用しているんだとかで。
いや、ま~金積めば手に入るんですけどね。どうも定価以上出すのは、負けた気がするというか...(汗
2時間弱の単発作品にしては、とても見ごたえのある内容でした。S.A.C.らしいクールな演出も健在。バトルあり、謎解きあり、かといって2nd GIGのような後味の悪さもなし。テレビ版ほどの緊迫感はないけれど、その分だけ展開がスムーズで、飽きさせることがない。
高いけど、その価値はあると思いましたね。これは高画質で見たほうが絶対良い。以下、(微妙な)ネタバレ含む感想です。
感想
個の能力より集団の組織力に重点を置いた9課。でも話を追うごとに、やっぱりオリジナルメンバーが活躍していく様子が楽しかったです。とりあえずサイトー最高。一番好きなキャラだったから、ここでの活躍は嬉しい。そして開発チームGJ! 帰ってきたタチコマ(笑
内容に関しては、「あ~やっぱり老人は若者から搾取する存在なんだ」と。この作品のテーマを一言で纏めるなら「少子高齢化と老人介護問題」なんでしょうけど、やっぱり何処に焦点を置くのかで個々人の感想は違うんだろうな。「スタンドアロン・コンプレックス」もちゃんと関わってきます。
草薙素子は傀儡廻か? その答えは Yes であり No でもある。この辺は核心に触れることなので、自粛しときます。でもとりあえず、「人形使い」とは関係ないよ。似てるけど。そして“Solid State”は「半導体」の意。
特典ディスク
本編の解説、スタッフ・ボイス、ショートアニメについては、特に言うことは無し。普通に良いです。ま~ひとつ思うのはタチコマ・ロボット凄いよ! 欲しい。売ってくれ。というか高橋智隆さんって、凄いのね。メモっておこう ¢(..)メモメモ
「攻殻機動隊」について
押井守の映画版(イノセンスとか)と、神山健治のS.A.C.(長編アニメ版)は、パラレルワールドという設定。その違いは草薙素子が「“人形使い”と出会ったか」 ...その一点のみ。
電脳化、義体化、AI、ハッキング、並列化... と、ネットの深遠を垣間見るGeekが好みそうな設定の目白押し。一言で言ってしまうと、思春期にEVAにハマった連中はまず間違いなく見るだろう。EVAよりクールでストイック。宗教よりは技術寄り。近未来の社会問題から発するテーマは、現代社会への逆説的な比喩とも見れる。
押井守の作品は(良い意味でも悪い意味でも)、とても象徴的。一種独特の世界観を体現しており、恐らくパッと見で大抵の人は“キモチワルイ”と感じるだろう。その設定の緻密さと散りばめられた比喩/暗喩は、とても奥深いものだ。特に『イノセンス』は、その台詞の殆どがダンテ『神曲』といった古典からの引用で構成されている。
それに比べると神山健治の作品は軽く思える ...が、質の高さには定評があり、概ね好評である。画質が良く、設定も練られており、演出も気が利いている。ある意味で好みの分かれる押井守作品よりも、“一般向け”であるとも言える。どちらにせよ、アニメというより“芸術作品”と言ったほうがしっくりくる品質は、健在だ。
- Wikipedia, 攻殻機動隊
- 公式サイト, 攻殻機動隊 S.A.C.
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4 Comments
まぁ全部見てて好きなんだけどなー。トグサの無力さみたいなのがすごい人間っぽくて好き。 2006–12–25 19:02
トグサ良いね。9課唯一の普通人だから、リアリティある。
そんなトグサは、今作では半分くらい主役です。
イノセンスより出番多い。たぶん。 2006–12–26 01:23
おぉ全話見たのか。俺、S.A.C.の最初らへんと2ndGIGの真ん中へん見逃したんだよな~。録画してんだけど、機会を逸した感じ。 2006–12–28 20:36