転職しました!

/about/tracks

※画像はイメージです

何人かには相談したり報告したりしましたが、7月から新しい職場となりました。前職に入社したのが2005年ですから、正社員になってからでも10年超えたことになります。勤続年数を言うとだいたい驚かれてました。Web業界で30代だと3社目くらいザラですし、これだけ長く一社に勤めてるのも珍しいですよねー。

新しい職場はポート株式会社という採用コンサルがベースのメディア企業です。フロントで採用され、CTO含むインフラ担当の皆さんとチームを組んで、しばらくは他事業部のissue処理やら新事業の開発をしていくようです。過分にもけっこうな高評価を頂けたようで粉骨砕身がんばらなくてはなりません。初の転職なのでガクブルしているところ。

なんか今の時期は夏あたりの転職を目指してた方が続々とキメている印象ありますね。ほんとは退職エントリとか嫌いなんですけど、まあ転職メモということで... 人生の節目であるのでメモっておきます。

転職理由

転職したいなーとはずっと思っていましたが、ネガティヴな理由では転職しないと決めていました。長く勤めると嫌なこともたくさん見えてきますけどね。そこを解決するのも仕事だと思います。直接の切っ掛けは勉強会で転職エージェントの方とお話しできたことですが、転職に至る主な理由は以下の3つ。

  • チーム開発経験を積みたい
  • 社外に出せる経歴が欲しい
  • 30代の内に転職経験がほしい

ひとつめ。前職ではいろいろ自由にやらせてもらっていましたが、基本的に実装は1人でやってました。Debian入れたりApache設定したりDB設計してPerlでデータ出力したのをテンプレートエンジンで受け止めてHTMLやらJSで動く画面作るまでがお仕事。最近はSwiftでアプリも出しましたしね。企画とインフラ以外は一通りやってた感じ。デザインは不得手ですが、UI設計は好きです。好きなだけですけどね。典型的な勤続年数長くてジェネラリスト拗らせた系。なんでそうなったか、ていうとまあ開発メインでやれるのは俺しか居なかったからなんですが。「さすがに1人Gitは虚しい」て面接で笑いを取れるのは良いのですが、30代エンジニアとしてチーム開発経験はなくてはならないでしょう。というか専業デザイナが居た事ないので、デザイナが書いたまともなデザインで組むのが夢。

ふたつめ。B2Bなんかではままあることですが、社外秘が多く、公表できるキャリアが殆どありません。いろいろスピンオフもしてて大規模開発もECも経験ありますが、公開できる場所になかったり、closeしてたり。特にここ最近はアプリの管理画面とか作ってることが多かったですからね。いまならGitで語る手もありますが、職務経歴書がほとんど自己申告なのはつらいので切に求む。

みっつめ。ほぼこれが理由なんですが、僕は地方出身なのです。今のところ実家に戻るつもりはありませんが、いつかは帰るだろうと思います。40代も過ぎてから地方に帰って職を探すとすると厳しいのは容易に想像できるので、よほど現職でしっかりキャリアを積み立てているとかでなければ、定期的に転職市場に出て揉まれておく必要があるかなと考えました。そうして人脈と専門分野を確立しておけば、割とどうにかなるのがエンジニアだと思います。

あとはまあいつだったか、代表と喧嘩別れして再就職することになった経理担当の話で「40代以降に経理で転職するには英語ができてないと無理」みたいなエントリを見たことがありまして。歳とってから転職するためには、年齢相応の技術をしっかり身に付けとく必要があるんだなあ、と当たり前の事ながら再認識したてのもあります。

転職市場にみるフロント界隈の雑感

4−5年前ならマークアップエンジニアって言葉がキラキラしてましたし楽だったんでしょうが、最近はフロント専業だと一般採用はほんと厳しくなりましたねー。安いし少ないです。いまフロントエンドエンジニアていうと、JSバリバリに書けてカジュアルにフレームワークの使い分けができる人みたいな市場感。マークアップ専門でも大規模サイトのアクセシビリティや、Modular CSSみたいなんガッツリやってて大規模サイトの分業体制をリードできる、みたいなん証明できると需要はあるんでしょうけど、そんなん普通に募集はしてないですよね。

意外だったのは、SPA廻りの募集の多さ。実際SPAてそうそう作る機会はないと思ってたのですが、広告系のユーザー管理画面やら、Webアプリやら、動画配信サービスやら、意外と仕事はあるようでした。まあ単に「新しい技術に興味があるか」の指標になっていて、実際話を聞いてみたら仕事内容は単純作業の運用中心で苦笑い、みたいな残念な例もままあり。

特定のフレームワークに精通してる、てよりは複数のフレームワークを案件に応じてメリット/デメリットを使い分けられるひとーみたいな言い方が多かったですね。その辺であれば年収600万からも余裕っぽい。業務でそんなやり込める環境に居る人はそういないでしょうから納得ですが。既にガッツリやってそうな所でも、xxxx.jsのコミッターが居て何でも質問できます!みたいなんは逆にロックインされそうで怖かったですね。現状とくに特定のフレームワークは使ってなくて、新しく環境作るのはぜんぜんOKなんで自由にしてくれて構いません、みたいなんは、そもそもフロント専業がいない。

フロントだと募集が若干名であることが殆どなので、割とスパスパ書類で落とされたり、申し込んだが既に決まってた、てのも多かったです。ありがたいことに誘ってくれた友人知人もいるにはいましたが、在職期間が長く、客観的な市場価値が知りたかったこともあり、初の転職はコネに頼らないとも決めてました。どのみち今回の転職活動はエージェント経由だったので、難しかったでしょうけどね。エージェント使える体力ある企業となると多少減りますが、初の転職で働きながらだったので頼りになりました。

転職活動とりまとめ

エージェントの方と知り合ったのが2月末で、3末くらいから動き始めて5末には決まったので、終わってみれば割と良いペースだったかなと。在職しつつなので無理に決める必要はありませんでしたし、まったく焦りませんでしたが、動くからには3ヶ月で決めろとは言いますしね。慣れた環境から飛び出すには気合いが要りますが、やると決めると新技術への関心がギュイギュイ上がりましたし、その気がなくても定期的に転職市場をチェックしておくことは刺激になると思いました。個人的にはこれがいちばんの収穫かなと。

あとまあ生臭いことを言えば、手っ取り早く給料を上げるには転職ですよね。プロダクトがメガヒットして大金ゲット!みたいなんは日本の正社員じゃ難しいです。順当にスキルを上げていった結果、いまの会社では400の仕事しか求められていないけども、別の会社なら600の仕事ができたりするわけで。400しか求められてないところに600の価値を認めさせるのはメンドイですよね。それができる人は800以上の価値があると思います。Webで退職金が出るところなんかまずないですし、貰えるときに貰っとくべきかなとも。まあもちろん、お金が全てではないですし(ほとんどだ)、評価がんばってるところもあるでしょう。楽しくチャレンジさせてもらえるなら価値あることです。

ビジネス的には、個人的なポリシーから広告系やゲームの募集は避けました。自社サービス系はプロダクトに愛着が持てるかが焦点。現職は海外展開よりも、日本の問題を解決しようとしているところに好感を持ちました。実際に遠隔地治療のプロジェクトが始動しようとしていて、地方創生的にサテライトオフィスも拡張していくところです。中国地方にオフィスができれば働きやすいなあ、などと思ったり。グローバル化を否定はしませんが、やっぱ日本人である以上は日本で頑張りたいと思うんですよね。UI/UXチームもあるようなので、そちらにも絡めたら良いなあ。頑張りたい。

というわけで下半期(!)から本気出す。ぼちぼち勉強会にも復帰していくつもりなので、見かけたら気軽に絡んでくださいなー。@sigwygをよろしく!お祝いにプロテインぽちってくれたら1杯奢りますよ!ほな!

Note: スパム対策が面倒なので、コメント投稿を廃止しました。以前のコメントは残します。
ご意見・ご要望はtwitter@sigwygかはてブコメントにて。