設定を変えていろいろ遊んでみた。初心者らしく、まずは基本のおさらいから。
- 絞り値
- 光が通る量を調節する値。絞りを開放するほど光量が増えていき、逆に閉じる(絞る)と減る。また撮影距離が一定の場合、絞り値によって被写界深度(ピントの合う範囲)が変化する。絞り込むと広い領域にピントが合い、開放すると一部だけにピントが合う。ちなみにGRレンズの性能がもっとも良く現れるのは、(シャープネスという意味では)開放のF2.4~F4の間。なかでもF3.5からF4くらいがベスト、とのこと。
- シャッタースピード
- シャッターが開いている時間。適切な値は、露光に必要な時間によって決まる。つまり明るい場所では速く、暗がりでは遅い。高速だと動く被写体も止めて写せ、逆に低速だと流れて撮れる。動きを表現するためにわざと遅くするのもアリ。
- 露出補正
- 明るさを調整するための機能。写真を明るくしたい場合はプラスに、逆に暗くしたい場合はマイナスの補正を行う。ある被写体が画面の大部分を占める場合、基本は「白い被写体はプラス補正」「黒い被写体はマイナイス補正」。
- ホワイトバランス
- 白いものを白く写すための、色味の調整機能。晴天下での光を基準とすると、日陰の光は青っぽく、夕日の場合は赤みがかる。ちなみに蛍光灯は緑が強く出る。
- ISO感度
- 光に対する敏感さを表す。ISO感度を上げると、(必要な光量が少なくなるので)同じ絞り値でも速いシャッタースピードが得られる。また低感度ほど画質が高く、高感度では粗くなる。GR DIGITALの場合、ISO800くらいから次第にノイズが目立ってくる。
露出モード
GR DIGITALでは、手動で絞り値とシャッタースピードの組み合わせを選ぶことができる「露出モード」が幾つか用意されている。
- オート
- カメラが自動で絞りとシャッタースピードを設定する。GR DIGITALは自動露出の精度が高いので、通常はこれで問題ない。
- プログラムAE
- 基本的にカメラが自動で露出値を決める。適正露出内で絞り値とシャッタースピードを調節できる(プログラムシフト)。(適正露出内で)できるだけ速いシャッタースピードで撮影したい場合に便利。
- 絞り優先AE
- 撮影者が絞り値を設定する。それに応じて、カメラがシャッタースピードを自動調節する。ピントを合わせる範囲を優先して考えたい場合に便利。
- マニュアル露出
- 撮影者がシャッタースピードと絞り値を手動で設定する。露出補正機能は利用できない。同一条件化で常に安定した撮影をしたい場合や、通常ではありえない極端な設定を楽しみたいときなどに。